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2011年07月03日

水彩画 サンフェルナンドSt メイキング その1

日本透明水彩会展は小品一点を加えて全部で一人3点出品する。
と言うことはもう一枚描かねばならない。
もちろん、以前描いた絵でもいっこうにかまわないのだけれど、どうせ出すなら、新作の方がいいもんね。

と言う訳でもう一点描くことにした。これ↓

1107ESanFernandSt00.jpg

アメリカ西海岸、シリコンバレーの中心地、サンノゼの街を撮った一枚。
サンノゼはサンフランシスコの南70kmくらいの所にある町だ。写真の通りの名前はイーストサンフェルナンドストリート。
横断歩道を渡る三人が面白かったのでとっさに撮影したスナップ。信号標識の「SECOND」はノースセカンドストリートとの交差点という意味だ。右にある信号の柱の後ろ、空き地になっているけれど、その後SAFEWAYというスーパーマーケットになった。

それでは、相も変わらぬメイキング……お役に立てれば何よりです。


1107ESanFernandSt01.jpg
今回の資料写真は旅の途中のスナップなので、これ一枚しかない。でもご安心を。アメリカ国内なら、グーグルのストリートビューという強い味方がある。
まずは全体をスケッチして、マスキングインク(水色の部分)を塗った。
また、建物の一番暗い所と、色を付けたら見えなくなってしまいそうな外壁の線、遠景の山並みも一番最初に描いておいた。
ボクは描く前に、塗り方の計画をキッチリ立てておく方がやりやすい。今回は

1.マスキング、一番暗い所を塗り、あとで判らなくなりそうな細かいところを線描き。
2.空をウェットインウェットで塗る。同じく、空に接している左の並木を塗る。
3.右の建物を塗る。
4.空にかかっている信号と標識などを塗る。
5.人物、車などを塗って完成。

と言う計画を立てた。もちろん、塗っているときに飽きたら他の所を塗るとか、臨機応変に制作するけれど、手順を守らないとうまくいかないところもあるので、なるべく計画通りに進める。



1107ESanFernandSt02.jpg
空と並木を塗ったところ。
空の部分を水でぬらしてウェットインウェットで塗った。使った色はウィンザーブルーレッドシェイドとマンガニーズブルー。
いつもはウルトラマリンを使うのだけれど、ちょっと粒子が重い感じで空のグラデーションを緩やかに薄くするのがムズカシイ。
そこで、より粒子の細かいウィンザーブルーを使ってみた。
並木の部分はウェットインウェットにせず、空に使った青にカドミウムイエローを混ぜていくつかの黄緑を作り、塗った上で、バーントシェンナをにじませたり、塩を撒いてテクスチャーを作ったりした。

このあとは右の赤茶色の建物を塗る予定。
その2に続く)

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2011年07月06日

水彩画 サンフェルナンドSt メイキング その2

その1から続く)

右側の赤茶色のビルから塗り始めた。理由は?…… 特にない(笑)けれど、一番目立つ建物だから。

1107ESanFernandSt03.jpg

ビルの左側、陰になっている側面は、遠景の街路樹とほとんど一体になってシルエットになるので、画面の一番奥の街路樹からビルの側面を一気に塗っていく。

1107ESanFernandSt033.jpg
奥の街路樹をグリーンで塗ったら、グリーンが乾く前に濃いグリーンから建物のこげ茶色へと続けて塗っていった。建物側面の白く残したい窓枠はマスキングしてあるので、あまり気をつかわずに一気に塗れる。
ちょうど建物の角にある街灯で区切られているので、この街灯まで一気に塗った。街灯の右側はその次の街灯で区切られているところまで塗り、さらにその右側は建物の一部がアルコーブのように凹んでいる境目まで塗り……という風に、広くて複雑な壁面も区切りのよいところで分割して別々に塗るとラクだ。


1107ESanFernandSt035.jpg
茶色い壁面、ビルの頭越しに見えているべつのビルも塗っていく。ちょっとまだらなにじみが出来ているのは、この紙が風邪気味だから。画材店で買ったばかりだけれど、在庫の期間が長かったせいで、にじみ止めが弱くなっているのだ。


1107ESanFernandSt04B.jpg
ベージュ色のビルの下半分も塗ってから、道路標識と信号に取りかかったところ。支柱を描いていないので、まるで空中に浮いているみたいに見える。黒くて小さな文字は、ピグマなどの乾くと耐水性になるペンで描いてしまう方がラクだ。


1107ESanFernandSt045.jpg
左の街路樹に、マスキングインクのスパッタリングを施すところ。不要なところに飛び散らないよう紙で覆ってから、歯ブラシでマスキングインクをスパッタリングする。思わぬ所にボテッとたれる事故をふせぐため、最初歯ブラシにマスキングインクをつけたら、いらない紙の上をとんとんと叩いて、余分なインクを落としてからスパッタリング。


1107ESanFernandSt05B.jpg
信号の支柱や街灯の一部を塗り、左の遠景を薄い色で塗ったところ。
行き当たりばったりに塗っているように見えるけれど、右の信号の支柱を塗ったら、それが乾くまで左の遠景に薄い色をつける、と言う具合に塗っている。

本当は全体を見ながら、全体的に色をつけていくというのがセオリーだ。画面の中の明暗を正しく描くためだけれど、あちこちいっぺんに塗らなければならないのは、ちょっと疲れる。そのやり方はボクには合っていないみたいなので、最初にうんと薄い部分(この絵だと遠景の山になるかな)と一番濃いところ(右のビルの影になった窓)を塗ってしまって、あとは部分的に完成させるような塗り方をしている。
この方が塗っていて気持ちがいい。塗っても塗っても未完成、と言う塗り方はちょっとイライラしちゃうんだよね。

このあとは左側の街並みや街路樹、道路、車、右側の信号や街灯、歩道などを順次描いてゆき、横断中の人物は最後になるかも。
(その3へ続く)
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2011年07月09日

水彩画 サンフェルナンドSt メイキング その3

その2から続く)


1107ESanFernandSt06.jpg
下半分の描いていないところを、少しずつ描いている。
左端の街路樹にももうちょっと色をつけた。季節は11月、街路樹も色が変わりつつあるので、暗いグリーン、バーントシェンナ、暗い紫を薄く塗ってちょっと秋らしい季節感を出してみた。どう?、あんまり出てないか。西海岸の絵を描くと、季節感がムズカシイ。日本の秋や冬に当たる季節でも、あまり季節感がない。
左側の車を少し描き、乾かしている間に人物を少し描く、と言う具合にちょっとずつ進めていく。
このへんになると、小さな部分が多いので、細かくて時間がかかるようになる。



1107ESanFernandSt06_4.jpg
左端の車。タイヤと、タイヤハウスの影、道路に落ちる影は一体で塗ってしまう。タイヤはタイヤ、影は影とわけて塗るより水彩画らしい雰囲気が出るよ。白い車のボンネットには、青空の光が反映している。タイヤの影にも青空の青を反映させている。



1107ESanFernandSt06_6.jpg
横断中の人物たち。この人物は、主役なのか、アクセントになる点景なのか、迷うところだ。ボクが都会の風景画を描くと、主役が不在の絵になってしまうことがある。ホントは主役級のモチーフがないだけで、主題はあるんだけれど。この人物も主役にするには大きさが小さいよね。この3人に焦点を絞って描けば、それはそれで絵になるかなとも思うけれど……。
と言う訳で、この3人はこの絵のアクセントにするためしっかり明暗をつけた。ことさら目立つような描き方はせずに、写真では真っ黒に写っているジャケットに色をつけたくらいで留めた。



1107ESanFernandSt07.jpg
ほぼ、描き終わったところ。道路に色をつけるかどうかはまだ決めていない。どうしようかな〜。
このあと、マスキングを取ってみて、全体を見ながら少しずつ修正していく。

(その4へ続く)
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2011年07月11日

水彩画 サンフェルナンドSt メイキング 完成

(その3から続く)

いきなり完成。
いやいや、描き出すと止まらない。ついつい途中経過を撮影し忘れた。
締め切りが迫っているというプレッシャーもあった。

ともかく、完成↓↓

1107SanFerSt660.jpg

マスキングを剥がしてみると、色々修正するべきところが出てくるもので、
手を入れ出すときりがない。筆を置くにも決断力は必要だ。
遠景の街灯とか、あちこち塗り忘れも結構ある。
塗り忘れたところを塗って、最後にサインを入れた。

実は、サインを入れるスペースをすっかり忘れて塗ってしまった。(右下)
仕方がないので、メラミンスポンジで絵の具を落としてサインを入れた。

絵が細かすぎると、よく家内に言われる。ある程度ディティールを描き込んだ方が臨場感が出ると思うのだけれど……。まあ、好みの問題はあるからねぇ。絵の善し悪しより好き嫌いが優先していいと思う。
水彩画では細部はそれなりに省略して、少ない筆致でそれらしく見せるのがセオリーだ。細かく正確に描いていくと、どんどん情緒は失われていく。それは十分承知の上で描いているので、と言うよりは描いていると自然とそうなっていくので、これはもう今のところ個性だと言うよりしょうがない。ただし、情緒が全くないという訳じゃないよ。その証拠に……

1107SanFerStPart1.jpg

こんな風にトリミングすれば、普通に叙情的じゃない?。

この通りの名はイーストサンフェルナンドストリートというのだけれど、長いのでイーストは省略した。
また、カリフォルニアらしいカラッとした色にしたかったので、空にウィンザーブルー(レッドシェイド)を使った。
同じ理由で、アクセントカラーの赤にはクサカベのプライムレッドを使ってみた。

この絵は日本透明水彩会展に出品予定。
よろしければ実物を見に来て下さい。


San Fernando St Sanjose(サンフェルナンドストリート サンノゼ)
サイズ:340×500mm
紙:クラシコファブリアーノ200g
使った絵の具(10色)
ウルトラマリンライト、マンガニーズブルーノーバ
カドミウムイエローライト、
バーントシェンナ、バーントアンバー
(以上、ホルベイン)
パーマネントローズ、トランスパレントイエロー
ウィンザーブルー(レッドシェイド)
(以上W&N)
プライムレッド、オペークホワイト
(以上クサカベ)
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