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2009年09月10日

楽園 メイキング1

 何だか涼しくなりましたね。夏も終わっちゃったな〜。
 それでも、しつこく、沖縄の海を描きました。今年はこれで夏の画題は打ち止め。

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 桟橋の突端に無造作に置かれたチェア。フラップが潮風にはためいているビーチパラソル、穏やかなリーフの海。ここに座って海を眺めながら本を読んだり、うたた寝すれば、もうパラダイス(笑)。



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 最初に写真からあたりをトレースします。桟橋の周りのさざ波で海の感じを出したいので、ここだけちょっと細かくトレースしました。パラソルの支柱や骨、浮き球、チェアの光っているところをマスキングインクでマスキング。



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 桟橋わきの水面は、細かい光の反射があります。この細かい反射はずう〜っと沖まで続いているのですが、遠くの方は模様が小さくなるので遠目にはわかりません。手前の方だけしっかりと描いて、あとは自然に消えていくように描きます。あとでこの上に海の色を塗っていきます。



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 空をウェットインウェットで塗ります。この空もちょっと濃い色にしたかったので、粒子の細かいまっちカラーのウルトラマリンを使いました。空の部分に、パラソルを塗り残すようにして水平線までたっぷり水を塗ります。水彩紙が水を吸って表面が少し乾いてきたら、雲を塗り残すような感じで空の青をポンポンと置いていきます。上の方は濃い目のウルトラマリンで、水平線に近づくにつれて、マンガニーズブルーを加えて色調を変え、濃さも薄くしていきます。青い空も、天頂と水平線近くでは色調が違うので、必ず2色以上使うようにすると深みや遠近感が出ます。雲の濃淡も一緒に描いてしまいます。雲の陰はパーマネントローズをちょっぴり加えて紫がかった陰にすると、色調がより豊かになります。



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 この絵で具体的に日の光を表現できるのは、画面下の桟橋とチェアの部分だけです。ここはキリッとした光を描きたいので、先に陰の部分を塗る「グリザイユ」で描きました。この部分が締まらないと、絵全体がふわふわしたしまりのない絵になってしまいます。陰はウルトラマリンディープ、バーントシェンナ、パーマネントローズの混色で濃い色を作って塗っていきました。

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 陰はあまり階調豊かに描き込む必要はありません。いちばん暗いところと、立体的に魅せたいところだけ描いて、中間調からハイライトはあとでそれぞれの色をつけていきます。



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 次に、海をウェットインウェットで塗ります。最初に描いたさざ波の光は、気にせず上から色を塗ってしまいます。水平線から画面の下まで、桟橋やチェアは塗り残すようにして水で湿らせます。今回はW&N(ウィンザーアンドニュートン)のウィンザーブルー・レッドシェイドとウィンザーブルー・グリーンシェイドを海の色に使いました。その他にもマンガニーズブルー、パーマネントローズ、カドミウムイエローなどをちょっぴり混ぜて、色調が豊かになるように塗っています。
 海の色は海岸近くでは海の底が透けて見えているので、一様な色ではなく、濃いところ薄いところ、様々です。また、雲が映り込んでいるところは白っぽくなります。水平線に向かって薄くすれば、絵に奥行きが出て来るのですが、沖縄の海では水平線がリーフの外になるので、手前のエメラルドグリーンの海より濃くなっています。うまく描かないと海が壁のようにそそり立ってしまい、これが沖縄の海のやっかいなところです(笑)。やっかいな濃い水平線は海が乾いてから、あとで描くことにします。
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posted by くどうさとし at 01:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 楽園 メイキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月13日

楽園 メイキング2

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 海が乾いたら、水平線を描きます。水平線に青をひと塗りして、海側を水をつけた筆でぼかすのですが、そのままだと水平線がくっきりしすぎて海が壁のように見えてしまいます。ぼーっと霞んだ水平線にすれば壁には見えませんが、沖縄の海はリーフの外側の方が海の色が濃くなっているので、沖縄の海らしくするには水平線を濃くしなければなりません。水平線に塗った青がやや乾いたところを見計らって水の筆でぼかせば、ボケ幅を少なくすることはできますが、乾き具合を見極めるのが難しいしムラができてしまうこともあります。
 そこでちょっとした裏技を使いました。裏技と言うほどでもありませんが、水平線付近に塗る青を薄くして、2回に分けて塗るのです。

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 近くでよく見ると水平線が2重になっているのがわかります。空の側をぼかすのではなく、少しずらして2重になるように塗れば、少しぼけた感じの水平線になります。ずらす幅はごくわずかです。大きな絵なら多めに、小さな絵なら少なく、絵を見る位置に立ってはっきり2重とは判らないくらいです。



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 次にパラソルの柄と淡い陰影をつけていきました。かぜにはためくフラップは淡い陰影ではためいている感じを出します。白いパラソルは強い日差しが透けて見えるので、内側をあまり暗くしないように気をつけて。


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 パラソルの左側から太陽が当たっているので、パラソルの左側の方が光の透ける量が多くなります。パラソルの右側に薄いブルーを塗って暗くすると、パラソルの内側がお椀のように湾曲している感じを出すことができます。



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 赤いチェアを塗っているところ。赤い色は薄めのオレンジを塗って、あとで赤を重ね塗りしています。

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 このいすはナイロンテープを編んであるので、ナイロンのテープは面倒でも一本ずつ塗っていきます。構造をよく考えて、一本おきに前に出たり後ろに回ったりして編まれている感じにします。左側のチェアには日が当たっているので、透けた感じを出すために、2本のナイロンテープが交差しているところを濃くします。赤を塗りながら、暗いところにはウルトラマリンやグリーンをにじませて濃淡を描きます。



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 マスキングインクを剥がして、パラソルの支柱や骨、浮き球を塗ります。全体を見て雲の感じなどを手直しして完成。

サイズ:420×336 紙:ウォーターフォード中目300g
絵の具:ウルトラマリン、バーントシェンナ
    カドミウムイエローライト、マンガニーズブルー、(ホルベイン)
    パーマネントローズ、トランスパレントイエロー
    ウィンザーブルー(レッドシェイド・グリーンシェイド)(W&N)

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